かつて女性にとって住宅購入は高いハードルでしたが、最近は「女性のほうが計画的で、堅実に返済する」という声もあり、女性限定の住宅ローンが増えてきています。一例ですが、条件として勤続年数2年以上、最低年収150万円以上の女性が利用でき、マンションの場合は50平方メートル以上、一戸建ての場合は土地80平方メートル以上の物件が対象というものもあります。また特典として保証料や繰上返済手数料が無料になったり、定期預金の残高によって、住宅ローン取扱手数料が減免となるものもあります。そして、失業時などにローン返済をカバーしてくれる保険も無料で加入できます。さらに派遣社員の人が対象となっているものもありますが、金利は少々高めです。そのときの対象物件は、一戸建てが土地50平方メートル以上、マンションは15平方メートル以上となっているので、ワンルームマンションの購入などに利用できます。また評価額の最大120%まで融資可能となっているため、条件に当てはまれば頭金なしでもマンション購入が可能となります。そもそも女性は、男性より平均年収は少ないものの、自己資金は200〜300万円多いというデータもあるそうです。一般的に女性は、節約上手で貯蓄上手といわれ、繰り上げ返済もまめに行なう傾向と考えられています。だから、女性専用ローンは他のローンに比べ、金利に対する優遇措置も多くみられます。超低金利から低金利へ移行しつつある中で、女性専用の住宅ローンの特典等は、男性からみると羨ましい限りですね。
私たちがたまにする「贅沢」は、実は日頃の「節約生活」としっかりつながっています。ムダな出費をおさえることで、自分が本当に欲しいものを買う……。これでこそ「節約生活」は楽しいものになります。人によって欲しいものや金額に違いはあると思いますが(もちろん、物とは限りません)、いずれにしても、生きていくうえで「贅沢」は絶対に欠かせないものだと思うことから、わが家では、2割の「贅沢」を生活に取り入れています。私は、毎年クリスマスになると、その年のイヤープレート(ロイヤルコペンハーゲン=1万円))と自分の趣味である陶器(マイセンのカップ=1客約4万円)を必ず購入しています。欲しいテーマ(シリーズ)のカップを、1年に1つだけ買うのです。この2つの買い物は、普段「倹約」をしている自分へのご褒美でもあり、その1年を振り返る品にもなっています。たかが皿やカップなのですが、私にとってはこだわりの品ですし、そのカップでゆっくりコーヒーを飲む時間は、とても幸せな気分になれるのです(もちろん、そのカップは日頃よく使っています)。わが家の食費の数力月分の金額のものですから、もちろん大切に扱いますし、これを購入する楽しさや、1つひとつ増えていくうれしさのためか、他に欲しいと思うものはほとんどなくなっています。一方、夫は2年に1度くらいですが、やはり自分の気に入っているメーカーのオーディオ製品を買いそろえています。かかる金額は、2年で約50万円くらい。ヘソクリを足して買っているようです。2年前、かなり思い切ってスピーカーの買い換えをしたのですが、休日になると「音がいい」と言って、好きな音楽を聞いて楽しんでいます。高額なものなので、夫は半年ぐらいかけていろいろ調べて購入する製品を検討していましたが、その姿はとても楽しそうでした。以前は、年に1〜2度クラシックコンサートに出かけたりもしましたが、今は「わざわざ電車に乗って混雑の中を出かけるのも大変だし、うちのスピーカーでも充分音はいいよ」とのんびり好きなときに聴いています。
「家庭経営学」講座の学生一人ひとりに、何を勉強したいかを聞いたら、面白いことにほとんどの学生から同じ答えが返ってきました。「生活整理の腕を上げて、それを維持したい」と。でも、きれいな家の中を、魔法のように維持できる場所があるとすれば、それは「おとぎの国」だけです。現実の世界では、家庭で魔法を期待することはできないのです。今家族を食べさせても、四時間後にまた食べさせることになります。朝髪をとかしても、一日放っておくことはできません。車も数千キロ走れば点検が必要です。暮らしには手入れや気遣いが必要とわかっていても、わたしたちは、ものが永遠に片づいている理想郷を夢見るのです。そんな夢がかなわなくても、暮らしをいくらか楽にするためのモットーがあります。そのモットーとは「毎日やろう」です。生活整理には毎日の気配りが必要です。家の中のすべてのものが、毎日(そうでなくとも最低三日に一度)決められた場所に戻っていれば、片づいた状態が保たれるでしょう。毎日の(またはしょっちゅう)気配りにかける時間は、手に負えなくなった家の中を収拾するためにかける時間より、はるかに少なくてすみます。ものがきちんとあるべき場所に置かれていれば、使えるスペースも増えます。「毎日する」と聞いて、圧倒されてしまう人もいるでしょう。でも毎日、家のすみからすみまでを完璧にしろと言っているのではありません。小さなお手入れを、見えるところだけすれば十分なのです。「それも毎日できない、他人にも頼めない」という人は、週三回することを目標にしてください。それでもかなりの成果があがるはずです。いずれにせよ、生活整理には、気配りだけでも毎日するようにしてください。
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